高市首相による衆院解散の号砲が響く中、
2026年1月の政治シーンを揺るがす大きなニュースが飛び込んできました。
立憲民主党と
公明党の両党首による
「新党結成」の合意です。
「中道勢力の結集」を掲げ、
次期衆院選に向けて比例代表での統一名簿方式も視野に入れる。
これまでにない再編の形だと報じられています。
このニュースに接したとき、
私は賛成か反対かという感情よりも先に、
少しだけ笑ってしまいました。
それは冷笑ではありません。
あまりにも「人間らしい」構図に対する、
どこか愛おしさを含んだ、苦笑いに近いものでした。
1. 誰もが察している「看板」の役割
正直なところ、
当事者も、周囲も、そして私たち有権者も、
だいたい同じことを感じているのではないでしょうか。
これは理念の大転換というより、配置換えだな。
まずは「生き残り」を優先したのだな。
今はそういう局面、つまりサバイバルの時間なのだな。
たぶん、みんなわかっている。
それでも、物語はそのままでは終わりません。
そこでちゃんと用意されるのが、看板としての大義です。
「中道」
「結集」
「現実路線」
どれも完全な嘘ではありませんし、
間違っているとも言い切れない。
ただ、それらの言葉は
「主張」というよりも、
意味づけとしての役割を担っているように見えます。
2. 「裸の計算結果」に耐えられない私たち
人や組織は、
「実利を取りました」
「生存を優先しました」
と認めるだけでは、どうも落ち着かない生き物です。
むしろ、合理的であればあるほど、
あとから「ちゃんとした理由」を欲しがります。
それは他者のためというより、
まず自分たち自身が納得するためなのでしょう。
裸の計算結果のままだと、
どこか居心地が悪い。
だから、あとから旗を立てる。
この構図は、決して政治に限った話ではありません。
転職するとき。
本音は「給料や人間関係」でも、表向きは「新しい挑戦」。
距離を置くとき。
本音は「コストが高い」でも、表向きは「価値観の再定義」。
方針を変えるとき。
本音は「このままだと厳しい」でも、表向きは「次のステージ」。
みんな察している。
それでも、名前はつける。
そこに、少しだけ人間のおかしみがあります。
3. 「欺瞞」ではなく「折り合いをつけるための儀式」
けれど、これは単なる「嘘」や「欺瞞」なのでしょうか。
思想だけで生きていけるほど、
現実の世界は単純ではありません。
置かれている状況。
失いたくないもの。
残された選択肢。
それらが重なったとき、
優先順位は静かに切り替わります。
その瞬間に人が
「ちゃんとした名前」を欲しがるのは、
自分の選択と折り合いをつけるための、
とても人間的な儀式なのかもしれません。
大義を捨てたわけではない。
ただ、今は前に出さないと決めただけ。
そして、その判断に
それらしい看板をつけた。
今回の二つの党の動きは、
政治のダイナミズムというよりも、
可笑しくて、少し切実で、
とても人間的な心の動きを、
私たちに思い出させてくれたように感じます。
(あとがき・編集ノート)
本記事は、2026年1月15日の野田・斉藤両代表による会談を受けて執筆しました。
政治的な是非を論じることよりも、
私たちが日々直面している
「選択」と「正当化」という、ごく身近なテーマを考えるための一篇です。
政治の世界には、昔からよく言われる言葉があります。
「落選すれば、ただの人」。
どれほど立派な理念や考えを持っていても、
政治家という立場を失えば、
それを実行する力も、制度に反映させる力もなくなってしまう。
これは、きれいごと抜きで事実だと思います。
だからこそ、
まずは自分たちが勝ち残ることを優先する。
その判断自体を、私は否定する気になれません。
思い切り選挙戦を戦えばいい。
生き残りをかけて、全力を尽くせばいい。
そのうえで、
二番目に、しっかり国のこと、国民のことを考えてくれればいい。
私は、それで十分なのではないかと思っています。
順番としては、
一番目が「自分たち」。
二番目が「国と国民」。
少し身も蓋もない言い方かもしれませんが、
この順序を正直に引き受けた上で政治に向き合う方が、
よほど現実的で、誠実なのではないでしょうか。
こちらの記事もあわせていかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございます。
【編集後記:騒がしい世界で「自分の軸」を取り戻す】
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現代の政治の世界、社会、私たちは日々進歩しています。していると考えています。
しかし、私たちのOS、設計図はそこまで進歩していません。
政治の世界で行われている様々な事象も、突き詰めれば私たちの祖先のしていたこととあまり変わらないかもしれません。
そう考えるだけで楽しくなります。
